7.スピリチュアル・ヒーリングがもたらす人類の「意識改革」と「霊的救済」
「死の問題」に対する解答
先に述べたようにスピリチュアル・ヒーリングは、宗教的・思想的観点から見たときには、「高次元の宗教」ということになります。宗教の究極のテーマは「死の問題」です。宗教は、死の問題を解決することをその使命としていると言っても過言ではありません。死の問題に対する解答を示さない宗教は存在しません。
スピリチュアル・ヒーリングは、具体的な「霊魂観」を提示することによって「死の問題」に対する明快な解答を与えています。“病人を癒す”という医学の形式を用いて、「霊魂が存在すること」「死によって人生は終わらないこと」を実証しています。スピリチュアル・ヒーリングの死後の世界に対する説得力と証明能力は、他のいかなる宗教も足元に及びません。
スピリチュアル・ヒーリングにおける「死の意味」
死によってすべてが消え去るという唯物的な観点に立てば、死は最大の恐怖であり、医学にとっては最大の敗北ということになります。そうした思想的な事情があるため現代医学では、ひたすら延命を図るといったようなことをしています。
スピリチュアル・ヒーリングは、“死”を永遠の人生のひとこまと見なし、生と死を1本の連続した流れと考えます。“死”を自然現象の1つとし、この不可避の自然現象に対して喜びをもって受け入れるように勧めます。さらにスピリチュアル・ヒーリングはそれだけにとどまらず、地上人生を死後に待ち受ける新たな霊的人生に対する準備期間と考えます。このようにスピリチュアル・ヒーリングの示す人生観は、スケールの大きな宗教哲学そのものとなっています。
地上人生の目的と、苦しみの意義
スピリチュアル・ヒーリングの人生観によれば、地上人生は霊的成長のための1つのプロセスにすぎません。それは「霊的成長(魂の成長)」こそが地上人生の目的であるということを意味します。
スピリチュアル・ヒーリングでは、病気は魂の成長のための重要な体験の1つであると考えます。病気は確かに辛い体験ですが、それによって「霊的成長」という大きな利益がもたらされます。その意味で病気は決して悪いことではなく、むしろありがたいものと言えます。
スピリチュアル・ヒーリングは、「魂の救済」を最終目的とする
スピリチュアル・ヒーリングは、外見上は治療であっても、実質的には病気を治すことよりも患者の魂の救済に目的を置いています。一般の医学やヒーリングのように、癒しや治療をそれほど重視しません。
それは人間は永遠的存在であり、「魂の救い(霊的救い)」こそが何よりも重要であると考えるからです。スピリチュアル・ヒーリングは、この世かぎりの一時的な肉体の救いよりも、永遠的な霊的救済を優先するのです。
人類の「意識革命」
スピリチュアル・ヒーリングは現代の地上人類に、「霊魂観」に基づく生き方が正しいことを主張します。人間は死によって消滅するのではなく、死後も生き続けることを明らかにし、死は恐れることでも悲劇でもないことを訴えます。今、スピリチュアル・ヒーリングは医学革命にとどまらず、「宗教革命・思想革命」を引き起こしつつあります。
今後スピリチュアル・ヒーリングは、地球人類の生き方・人生観・世界観に大きな影響を及ぼし、根本的な「意識改革」をもたらすことになるでしょう。