2.スピリチュアル・ヒーリングは、最高次元のホリスティック医学

スピリチュアル・ヒーリングを取り入れたホリスティック医学の確立を!

霊的要素の集大成と、ホリスティックな治療理論

本書では、「霊的身体」「霊」「霊の心」「霊的エネルギー」「霊的治療レベル」「スピリット・ヒーリングとサイキック・ヒーリング」「霊界の医者(霊医)」といった用語を用いてスピリチュアル・ヒーリングの全体像を明らかにしました。スピリチュアル・ヒーリングは、まさに霊的要素の集大成というべき治療法であることが分かります。

また本書では、「霊的エネルギー循環理論」に基づく健康観・病気観・治療観を明示しました。さらに患者サイドの条件によって治療効果が決まるという「治療領域理論」や、ヒーラーの使用する治療エネルギーにはさまざまなレベルがあるという「治療エネルギー理論」、さらにはヒーラーの内面性(人格性・霊性)がスピリチュアル・ヒーリングのレベルを決定するという「スピリット・ヒーラー理論」など、ホリスティックな治療理論を初めて公開しました。

それらは総合的な医学理論としては、これまでの中で最もスケールが大きく、完成度の高い視点を提示します。スピリチュアル・ヒーリングは、まさに「最高次元のホリスティック医学」と言えます。

スピリチュアル・ヒーリングは、理想的なホリスティック医学

霊・心(意識)・霊体・肉体という人体のすべての構成要素を対象とするトータルな健康観・病気観・治療観があってこそ、本物のホリスティック医学と言えます。現在この条件を完全に満たす医学は、スピリチュアル・ヒーリングをおいて他にはありません。スピリチュアル・ヒーリングこそが、「真のホリスティック医学」の資格を持っています。

今後のホリスティック医学では、本書で明らかにされたスピリチュアル・ヒーリングのさまざまな総合的な医学理論を、どのような形で取り入れていくのかが課題となります。現在のホリスティック医学が、スピリチュアル・ヒーリングの理論を中心として医学理論の体系化を図ったとき“理想の医学”に近づくことになるものと思われます。

現代西洋医学の今後の位置づけ

現代の統合医学では、ホリスティック医学(代替医学)と現代西洋医学を結合させる試みがなされています。しかし「真のホリスティック医学」は「霊」を含めた全身体性を土台とする以上、霊的存在を徹底して否定する“唯物医学”とは本質的な歩み寄りは不可能ということになります。結局は、現在ある医学(医療)の中の良いところを寄せ集めて、実用の面から「統合医学(医療)」としてまとめていくしかありません。

しかし将来、「霊」を含めたホリスティック医学の概念が知れわたり、医学関係者によって受け入れられるようになるにともない、現代の唯物医学は「ホリスティック医学の中の物質次元に限定された治療法」という位置づけがなされるようになるでしょう。そうした形で、これまで現代医学が心血を注いで築き上げてきた医療実績は、より大きな体系の中で存続していくようになるものと思われます。

とは言っても、人間のホリスティック性に反するような治療法、例えば“臓器移植”や“薬漬け”医療などは排除されることになるでしょう。現時点での“唯物医学”との付き合いは、極端な副作用がなくて現実的に治療効果が認められる治療法を取り入れていく、感染症への対処や緊急の外科的処置の場合は積極的に頼るが、生活習慣病や精神障害などに対しては二次的に頼るという形にならざるをえません。