(3)霊医による治療エネルギーの開発と実験

第1ステップのスピリット・ヒーリング

治療エネルギーの開発

地上のヒーラーを通して治療依頼の連絡が入ると、霊医たちはいっせいに活動を開始します。患者に関する情報を集め、それをもとに治療エネルギーの開発に取りかかります。治療エネルギーの開発は、地上の薬剤師が薬を調合するような要領で進められます。もちろんその手順の複雑さといい、作業のスピードの速さといい、地上の薬剤師とは比べものになりません。多くの霊医たちが協力して、さまざまな治療エネルギーを組み合わせたり、凝縮・加工したりして、一人一人の患者に合った治療エネルギーをつくり出します。

重要なことは、こうした霊医団による治療エネルギーの開発は、地上の時間からするとアッと言う間に達成されるということです。地上世界では何年~何十年もかかる実験・研究が、霊界では数十秒~数分で完了します。まさに電光石火のスピードで、あらゆることが進行していきます。

治療エネルギーの実験

第1ステップのスピリット・ヒーリング

地上のヒーラーから治療依頼の連絡を受けた時点で、霊医とヒーラーと患者の間に“霊的パイプ(霊的通路)”が形成されます。霊医は、その霊的パイプを用いて自分たちがつくった治療エネルギーを患者に流し、反応を確かめます。この際、ヒーラーの身体は使われず、霊的パイプだけが使用されます。これはヒーラーの身体を介さない、ある種のスピリット・ヒーリングです。こうした霊医による直接的なヒーリングを「第1ステップのスピリット・ヒーリング」と言います。

患者の「カルマ」が完全に清算されているような場合(病気が治る時期がきている場合)には、霊医が送った治療エネルギーは患者の「霊」の領域にまで届きます。すると患者の“潜在意識”の中にある肉体コントロールの中枢部に反応が引き起こされ、長年にわたる身体の不調和状態が一瞬にして正され、病気が奇跡的に治癒することになります。

このように患者によっては、霊医による直接的なヒーリング(第1ステップのスピリット・ヒーリング)が効を奏して、ヒーラーの治療を受ける前に病気が治ったり、症状が好転するようなことが起こります。ヒーリングの申し込みをしただけで、病気が治癒してしまうようなことがしばしば生じます。これは霊医団から直接、患者に治療エネルギーが与えられたためです。

治療エネルギーの反応が十分でないときには、霊医たちはさらに情報収集と実験を続けます。霊界ではそれぞれの患者に相応しい治療エネルギーを開発するために、試行錯誤の実験・研究が絶えず行われているのです。