(1)ヒーラーとの出会い

時期のきた患者が、スピリット・ヒーリングを希望するようになる

患者の多くが、初めからスピリット・ヒーリングの存在を知っていたわけではありません。たまたまスピリット・ヒーリングの話を耳にしたり、何気なく開いたネットの中で知るようになるというのが一般的なケースです。こうして人々はスピリット・ヒーリングと出会い、その治療を希望するようになります。

大半の人は偶然、スピリット・ヒーリングと出会ったように思っていますが、実はそれには特別な霊的理由があります。患者がスピリット・ヒーリングを受けるようになるについては、霊界(守護霊)からの導きが大きく関与しているのです。

長い苦しみの体験を通して病気の原因となっていた「カルマ」が消滅すると、患者は「病気が治る時期」を迎えることになります。すると「神の摂理」の作用によって、病気は自然に治癒したり、病気を治してくれる治療師や医者との出会いが与えられるようになります。スピリット・ヒーリングとの出会いも、こうした形でもたらされるようになるのです。

カルマが清算されて「病気が治る時期」にさしかかった患者は、本人の自覚とは別に“潜在意識”によってスピリット・ヒーリングを望むようになります。地上人の潜在意識と顕在意識はしばしば大きく違っていますが、スピリット・ヒーリングに関しても、潜在意識と顕在意識の内容は食い違っていることが多いのです。

患者がスピリット・ヒーリングと出会い、治療を依頼するようになるということは決して偶然の出来事ではなく、その背後にはさまざまな霊的理由や霊界からの導きがあります。スピリット・ヒーリングとの出会いのほとんどは、必然的な結果なのです。

地上のヒーラーは、霊界の霊医団の窓口(受付係)

スピリット・ヒーリングは、患者本人や患者の家族や知人が、ヒーラーに治療を申し込むところから出発します。スピリット・ヒーリングのヒーラーは、霊界に存在する霊医団の窓口(受付係)の立場に立っています。

霊医団は普通、数十人から数百人の霊医で成り立っていますが、時にはそれ以上の霊医が集結していることもあります。こうした多数の霊医たちと地上のヒーラーによって、霊的な総合病院が形成されることになります。地上のヒーラーは、この霊界の総合病院の“窓口(受付係)”の役目を担当します。

霊医団の受付係になるための資格とは

スピリット・ヒーリングに携わる地上のヒーラーは、霊界の霊医団の窓口(受付係)であり、一構成員です。そして治療にあたっては、霊医たちの助手として働くことになります。

スピリット・ヒーリングのヒーラーには、誰もがなれるというわけではありません。霊界の医者たちによって、受付係に相応しい人間として認められることが必須条件となります。ヒーラーは霊医と同じ志(目的)を持った、利他的で無私無欲の「霊の道具」でなければなりません。スピリット・ヒーラーになるために特に重要な内容は――「霊医たちと共通の目的・方向性を持っている」ということです。

スピリット・ヒーリングに関わる霊医たちは全員、霊界を挙げて推進している「地球人類救済計画(スピリチュアリズム)」のメンバーです。霊医たちが純粋な利他愛から地上人の治療に献身的に取り組んでいるのは、それを通して地球人類の「霊的覚醒」を促し、霊的人生を歩ませたいと思っているからです。スピリット・ヒーリングを推し進める霊界の高級霊たちの一番の願いは、地球人類の「霊的成長」です。こうした霊界人の願いに一致しているということが、彼らの道具、霊医団の受付係として働くための資格となるのです。

この意味で“スピリチュアリスト”であることは、霊医の道具となるための第一条件をクリアしていることになります。「スピリチュアリズムの普及」という霊界の人々と共通の目的のために人生を捧げているスピリチュアリストであってこそ、霊医団の受付係・助手になることができるのです。「霊の道具」に相応しい内容を備えたヒーラーを霊医たちは全力で支え、協力して治療にあたることになります。