(1)大半のヒーラーが霊界から認められていない

霊医から認められないかぎり、スピリット・ヒーラーにはなれない

スピリット・ヒーリングは、霊医が主役となり、地上のヒーラーを道具として進める他に類のない特殊な治療法です。「自分はスピリット・ヒーラーである」「自分の治療法はスピリット・ヒーリングである」と何百回叫んでも、霊界にいるスピリット(霊医)がその人間を道具として認めないかぎり、スピリット・ヒーリングは成立しません。霊界が認めていないのに、自分はスピリット・ヒーラーであると宣伝することは、自分こそ神の体現者であり特別な人間なのだと大言壮語する新興宗教の教祖と同じです。

スピリット・ヒーリングは、霊医が「この人間は自分たちの助手(道具)に相応しい」と認めたとき初めて実現します。地上のヒーラーが勝手に“スピリット・ヒーラー”を名乗っても、スピリット・ヒーリングは成立しないのです。

霊医から認められる条件とは

では、ヒーラーがどのような内容を持っているとき、霊医から道具として認められるようになるのでしょうか。地上のヒーラーが霊界のスピリット(霊医)から認められる第一条件は――「霊医と同じ崇高な奉仕精神・犠牲精神を持っている」ということです。霊医たちは全員、スピリチュアリズムの地球人類救済計画を遂行するために、自分を犠牲にしてスピリット・ヒーリングに携わっています。霊医は、地上のヒーラーに名誉やお金をもたらすために働きかけているのではありません。霊界のスピリット(霊医)と同じ純粋な奉仕精神・犠牲精神を持ち、人々の幸せを願う真の利他愛から治療にあたるとき、地上のヒーラーは初めてスピリット・ヒーラーになる資格を得ることができるのです。これがスピリット・ヒーラーに関する大原則です。

この原則に照らしてみると、現在“スピリット・ヒーラー”を自称している人間のほとんどすべてが“失格”と言えます。すなわちスピリット・ヒーリングの看板を掲げていても、すべてウソ・ニセモノということなのです。そうしたニセヒーラーの多くが“低級霊・邪悪霊”に翻弄され、その餌食になっています。

ニセヒーラーの不純な動機

地上人を騙すことは簡単にできますが、心のうちをすべて見通している霊界の人々を騙すことはできません。スピリット・ヒーリングを謳っていても、霊界からはそれが“ウソ”であることは丸見えなのです。「なぜ、大半のヒーラーはスピリット・ヒーリングができないのか?」「なぜ、現在の地球上には本物のスピリット・ヒーラーがいないのか?」――こうした質問に対する答えは、「ヒーラーの精神性・霊性が霊界人の認めるようなものではないから」ということになります。ヒーラーの動機があまりにも不純であるため、霊医の道具になれないのです。自称スピリット・ヒーラーの大半が、本物のヒーラーとしての内容と資格を持っていません。

高級霊シルバーバーチは地上のヒーラーや霊能者に向けて、次のような厳しい言葉を投げかけています。

「霊的能力をお持ちの方に、崇高な奉仕の精神がどれほど行きわたっているでしょうか。ご自分の仕事の神聖さを自覚し、畏敬の念をもって携わっている人がどれほどいらっしゃるでしょうか。少しはいらっしゃるようですが、悲しいかな、大半の人がそうではないようです。」

『The Spirit Speaks』