(2)使用する治療エネルギー
どのようなエネルギーを用いて治療をするのか
一般のスピリチュアル・ヒーリングとスピリット・ヒーリングの霊的背景の違いが明らかになりました。これによってスピリット・ヒーリングがなぜ、他に類のない特殊な治療法であるかを理解していただけたものと思います。治療を進める体制や、ヒーリングに従事する医師の数が全く違っているのです。
一般のスピリチュアル・ヒーリングとスピリット・ヒーリングには、もう1つ大きな違いがあります。それは治療に用いる“エネルギー”です。スピリット・ヒーリングと他のスピリチュアル・ヒーリングでは、治療に用いるエネルギーが全く異なります。それが治療効果の違いを生み出すことになるのです。
ここでは使用する「治療エネルギー」の観点から、一般のスピリチュアル・ヒーリングとスピリット・ヒーリングの違いを明らかにしていきます。
1)霊医がつくり出す治療エネルギー
神のエネルギーと治療エネルギー
神によって創造された宇宙と霊界、そしてそこに存在する生命体のすべてが「神のエネルギー」によって誕生し、生かされています。宇宙と霊界に充満する神のエネルギーを取り入れることによって“生命活動”を維持しています。私たち地上人は、大気中に充満する神のエネルギーを“魂”に取り入れることで「生命エネルギー」とし、その生命エネルギーによって生命活動を営んでいるのです。
いずれのスピリチュアル・ヒーリング(心霊治療)でも、生命エネルギーに転換された神のエネルギーを治療に用いることになります。この治療に用いる生命エネルギーを「治療エネルギー」と言います。
一般のスピリチュアル・ヒーリングと「スピリット・ヒーリング」の治療エネルギーの違い
霊界の医者(スピリット・ドクター)であれ地上のヒーラーであれ、治療に用いるのは生命エネルギーからつくり出された「治療エネルギー」です。ところが一般のスピリチュアル・ヒーリングとスピリット・ヒーリングでは、治療に用いる「治療エネルギー」が全く異なります。治療エネルギーの質が、大きく違っているのです。スピリット・ヒーリングで用いる治療エネルギーは、きわめて特殊なものです。
スピリット・ヒーリングの特殊な治療エネルギーは、治療の主役が「霊界の医者」という背景と深く関係しています。
霊医がつくり出す治療エネルギー
スピリット・ヒーリングの主役は、霊界の霊医(スピリット・ドクター)たちです。それは「治療で用いる治療エネルギーは、霊医たちがつくり出す」ということを意味しています。霊医たちは「神のエネルギー(生命エネルギー)」を材料にして、これに次元の異なるさまざまなエネルギーを加え、いろいろな操作を行って「治療エネルギー」をつくり出します。それはちょうど、地上世界で薬剤師が薬を調合するのと同じようなものと言えます。
ただし、霊医たちが治療エネルギーをつくる作業は、地上の薬剤師による調合とは比較にならないほど複雑です。生命エネルギーを凝縮させたり、何種類もの治療エネルギーを組み合わせたり、別のエネルギーを混ぜて質を変えたりといった実験を繰り返すのです。霊界の総合病院で行っているスピリット・ヒーリングの実験・研究とは、こうした治療エネルギーの開発のことを意味しています。
完全なオーダーメイドの治療エネルギー
驚いたことに、地上のヒーラーが患者からの治療依頼の連絡を受け取ると、その瞬間から霊界の総合病院では治療エネルギーの開発が始められます。多くの霊医たちが、その患者向けの治療エネルギーの実験・研究に取りかかるのです。
霊界から見れば、患者の状態は一目瞭然です。患者の“オーラ”には、本人の「カルマの内容」や「霊体と肉体の質」や「精神状態」など、さまざまな情報が含まれています。それらの情報をもとに治療エネルギーの開発が進められ、ヒーリングが開始されることになります。そして2回目以降のヒーリングでは、先の治療結果をもとにして治療エネルギーに改良が加えられ、新しい治療エネルギーが開発されます。治療結果が絶えずフィードバックされ、その都度、新しい治療エネルギーがつくられることになるのです。
地上では、1人の患者のために何十人、何百人という専門医や薬剤師が共同で治療にあたるというようなことはありませんが、スピリット・ヒーリングではそれが現実に行われます。その結果、徹底した“オーダーメイド”の治療が可能となるのです。地上人の感覚からすれば“奇跡”としか言いようのない治療体制のもとで、1人の患者の治療が進められます。霊医たちが総力を傾けて準備したその患者のためだけの治療エネルギーが、地上のヒーラーを通して本人に与えられることになるのです。
スピリット・ヒーリングにおいて、霊医たちが開発する治療エネルギーを「スピリット・エネルギー」と言います。それは、霊界の霊(スピリット)たちがつくり出す純粋な霊的エネルギーを意味しています。
2)一般のスピリチュアル・ヒーリングとスピリット・ヒーリングの治療エネルギーの違い
スピリット・ヒーリングで用いられる治療エネルギーは、「スピリット・エネルギー」です。世間一般のスピリチュアル・ヒーリングでは、こうしたスピリット・エネルギーが使用されることはありません。なぜなら一般のスピリチュアル・ヒーリングには、霊界の医者は関わっていないからです。
一般のスピリチュアル・ヒーリングにおける治療エネルギーは、地上のヒーラー自身が持っているエネルギーに限定されます。ヒーラーがもともと持っている「生体エネルギー」が、治療エネルギーとして使用されることになります。ヒーラー自身が持っている生体エネルギーには、2種類あります。1つはヒーラーの霊体のエネルギーで、これを「サイキック・エネルギー」と言います。もう1つはヒーラーの肉体のエネルギーで、これを「マグネティック・エネルギー」あるいは「生体磁気エネルギー」と言います(*治療エネルギーについては、次の(3)で詳しく説明します)。
スピリット・ヒーリングでは、霊界の総合病院において多くの専門医によって開発された治療エネルギーが使用されます。しかもそれは、徹底して個人向けに開発された「スピリット・エネルギー」です。それに対して一般のスピリチュアル・ヒーリングでは、ヒーラー自身が持っている「生体エネルギー(サイキック・エネルギーとマグネティック・エネルギー)」が治療に用いられます。治療結果に大きな差が生じるのは言うまでもありません。