5)2冊の姉妹編(シリーズ)について

前著『スピリチュアル・ヒーリングとホリスティック医学』の反響

日本スピリチュアル・ヒーラーグループにおいて先に発行した『スピリチュアル・ヒーリングとホリスティック医学』は、シルバーバーチによって示されたスピリチュアル・ヒーリングに関する霊的知識・霊的情報を、医療関係者(医師・研究者・治療師)向けにまとめたものです。特に今後の医学界を導くことになるホリスティック医学関係者を対象に、「真のスピリチュアル・ヒーリング」を知っていただくことを目的としています。

出版直後から多くの感想や感謝の声が寄せられ、専門家の方々から予想以上の評価をいただきました。そうした事実を通して、近い将来、間違いなく日本から新しいスピリチュアル・ヒーリングの動きが展開するようになるとの手ごたえを感じ取ることができました。

その一方で『スピリチュアル・ヒーリングとホリスティック医学』の公表は、日本のヒーリング界に衝撃をもたらしました。治療に携わる方々の間に大きな反響を巻き起こし、さまざまな反応を引き起こすことになりました。危機感を持ったヒーラーや治療師の方も、少なからずいたようです。その結果、前著の中で示した「スピリチュアル・ヒーリング理論」を無断で転用したり剽窃(ひょうせつ)するといった動きが至る所で発生しました。金儲けを優先するヒーラーの中には、前著の内容の一部分を盗んで、自分に都合のいいように利用する者もいました。

私たちは、日本に「本物のスピリチュアル・ヒーリング」が普及し、スピリチュアル・ヒーリングのレベルが向上することを願っています。そのため今後も、自分たちが学んで知り得た知識をすべて公開していこう、と考えています。

前著で紹介した内容の核心は『シルバーバーチの霊訓』に基づくものであって、私たちのオリジナルではありません。『シルバーバーチの霊訓』がなかったなら、とうてい書き表すことはできませんでした。当グループの出版物が『シルバーバーチの霊訓』への道しるべになるとするなら、これに優る喜びはありません。

前著と本書の違い

『スピリチュアル・ヒーリングとホリスティック医学』は、専門家に向けてスピリチュアル・ヒーリングを紹介するという目的があったため、下から上に向けて論理を進めていくようにしました。すなわち、これまでに知られている知識・思想を踏まえたうえで、スピリチュアル・ヒーリングの独自性を説明するという形式を取りました。そのため幾分、難しい表現をすることになってしまいました。

それに対し姉妹編としての本書は、すでに霊的世界の実在を信じている人、あるいはスピリチュアル・ヒーリングに関心を持ち、その本質と実践内容をより深く学びたいという方のために霊的知識をまとめたものです。したがって前著と比べて表現も内容も、かなり分かりやすくなっています。それと同時に、前著では示すことができなかった霊的観点からの見解についても詳しく取り上げているため、スピリット・ヒーリングの霊的本質をより深く理解できるようになっています。言うまでもなく本書の内容のほとんどは、前著同様『シルバーバーチの霊訓』に拠っています。

前著『スピリチュアル・ヒーリングとホリスティック医学』が霊界と地上世界の中間的スタンスに立って論じているのに対して、本書では霊界に軸足を置いたスタンスからスピリチュアル・ヒーリングについて述べています。徹底した霊的視点からスピリット・ヒーリングの内容を説明しています。