第1章

なぜ、本物のスピリット・ヒーラーになれる人はわずかなのか?

本書の姉妹編『スピリチュアル・ヒーリングとホリスティック医学』やホームページの中で、一般のスピリチュアル・ヒーリングとスピリット・ヒーリングの違いを明確にしてきました。それがきっかけとなって、全国各地から“スピリット・ヒーラー”を自称する治療師が現れるようになりました。残念ながらそうした自称スピリット・ヒーラーの実態は、とても本物のスピリット・ヒーラーとは言えません。

スピリット・ヒーリングは、他のスピリチュアル・ヒーリング(サイキック・ヒーリングやマグネティック・ヒーリング)と比べ格段に優れています。スピリット・ヒーリングの看板を掲げることによって、世の中の人々から注目され、多くの患者を集めることができるようになります。「スピリット・ヒーリング」というネーミングを利用して患者を集め、金儲けをしようというのが、スピリット・ヒーラーを名乗る治療師たちの本音です。言うまでもなく、彼らはニセヒーラー・悪徳治療師です。

まず、こうしたスピリット・ヒーリングを利用した「悪徳ヒーラーの問題」から述べることにします。ニセのスピリット・ヒーラーの実態を見ていく中で、本物のスピリット・ヒーラーがきわめて少数である理由を理解していただけるはずです。

本章の内容は、次のようになっています。