1.スピリチュアル・ヒーリングの定義と、ヒーラーの霊的能力

スピリチュアル・ヒーラーは霊能者・超能力者

スピリチュアル・ヒーリングの治療効果は、患者の霊的エネルギーの受容性によって大きく左右されることを述べてきました。いかに優れたヒーラーにかかっても、患者本人がヒーラーからのエネルギーを受け取ることができないならば、高い治療効果を上げることはできません。

スピリチュアル・ヒーラーにしても気功師にしても、一般の人にはない特殊な能力を持っています。それは霊的能力とか超能力と呼ばれるものです。こうした特殊な能力があるために、普通の人間にはできない治療行為が可能となります。スピリチュアル・ヒーラーは、ある種の「霊能者・超能力者」ということなのです。

スピリチュアル・ヒーラーの持つ特殊な霊的能力とは、自分の持っている「生体エネルギー(霊体エネルギー・肉体エネルギー)」を外部の人間に多く与えることができる能力のことです。ヒーラーが患者に与える生体エネルギーは、しばしばオーラとか外気とかレイキと呼ばれます。生体エネルギーを普通の人以上に大量に与えられることが、ヒーラーや気功師としての必要条件なのです。

こうした能力は、訓練によってある程度まで伸ばすことができますが、そのほとんどは生まれつきのものです。したがってスピリチュアル・ヒーラーになるためには、生来の霊能者・超能力者としての素質が必要であるということになります。

スピリチュアル・ヒーリングの定義

スピリチュアル・ヒーリングとは?

ヒーラーに霊能力や超能力があってこそ、スピリチュアル・ヒーリングは可能となります。したがってスピリチュアル・ヒーリングとは「ヒーラーの霊能力や超能力を用いて行う生体エネルギー療法」ということになります。

この中にはスピリット・ヒーリングスピリチュアリズムにおけるヒーリング)をはじめ、気功・手かざし・手当て療法・レイキ・オーラ療法・鍼灸などが含まれます。

スピリチュアル・ヒーラーの治療能力の個人差

スピリチュアル・ヒーラーや気功師の持つ特殊な能力には、個人差があります。あるヒーラーは、患者に大量の治療エネルギーを与えることができますが、その一方で、わずかなエネルギーしか与えられないヒーラーもいます。また質の高い治療エネルギーを与えられるヒーラーもいれば、質の劣るエネルギーしか与えられないヒーラーもいます。

スピリチュアル・ヒーリングは、ヒーラーの持つ「生体エネルギー(霊体エネルギー・肉体エネルギー)」を患者に与えることによって可能となりますが、そのエネルギーの「質」と「量」は、ヒーラーの内容によって決定されるようになるということです。ここにスピリチュアル・ヒーリングの重要な点があります。

治療結果を左右する、治療エネルギーの「質」と「量」

ヒーラーが患者に与える治療エネルギーの量は、基本的にはヒーラーの生まれつきの霊体や中間体・肉体の性質によって決定されます。こうした生まれつきの要素によって左右されるのは、治療エネルギーの「量」であって質ではありません。

それに対し治療エネルギーの「質」は、ヒーラーの「霊性」――言い換えれば「霊的成長レベル」によって決定されます。ヒーラーがそれまでの人生の苦労や犠牲的歩みを通じて霊性や人格性を高めていればいるほど、治療エネルギーは上質なものになっています。反対に肉欲や物質欲にまみれたヒーラーのエネルギーの質は、きわめて劣悪なものになっています。

以上のポイントをまとめると、次のようになります。

治療エネルギーの「質」と「量」

高質の治療エネルギーが患者に与えられるならば、そのエネルギーは患者の「霊」や「霊の心(霊的意識)」といった高次の身体構成要素に達し、それらのレベルを活性化することになります。その結果、より本質的な霊的治療が可能となります。スピリチュアル・ヒーリングでは、治療エネルギーの質を、量よりも重視します。「質」こそが、根源レベルからの治療を可能にするからです。最も優れたヒーラーとは、高質のエネルギーを大量に与えられる者であることは言うまでもありません。

治療エネルギーの「質」と「量」と治療効果の関係を図示すると、次のようになります。

治療エネルギーの「質」と「量」と治療効果の関係